2021-06-01
明るさが気になったらヘッドライトの健康診断
自動車は日々進化をしております。ヘッドライトレンズがポリカーボネートなどの樹脂製への変化、ヘッドライトのバルブ(電球)がハロゲン球からHID・LEDなどへの変化などヘッドライトも進化し続けています。
これらの進化にはメリット・デメリットがあり、時にはデメリットが原因でヘッドライトが暗くなってしまうことがあります。例えばヘッドライトのレンズにはポリカーボネート樹脂が採用されており、紫外線によって劣化する特徴があり、これによって、ヘッドライトレンズが黄ばんで光が暗くなったり、お車自体が古ぼけて見えたりします。
以前は入庫された際のお客様からのリクエストやヘッドライトとの明るさのご相談等でヘッドライトをリフレッシュさせる作業を行ってきましたが、近年はヘッドライトのリフレッシュ作業のリクエスト等が増えてきましたので、サービスメニューとして設定をしました。今までは作業のご用命を頂いた時にHID・LEDなどを取り寄せていましたが、現在ではLEDバルブを少数ではありますが在庫しております。
主なヘッドライトが明るく感じない原因は■ヘッドライトレンズの汚れ■電球(バルブ)の性能や劣化■ヘッドライトの光軸のズレが考えられます。
ヘッドライトレンズの黄ばみやくもりが原因で明るく感じない(暗くなったように感じる)場合は下記のような作業をしております。
①コンパウンドでヘッドライトを磨き上げます。
②コンパウンドの番手を数種類変えながら丁寧に下処理をしていきます。
③下処理が終わったらヘッドライトレンズ専用のクリア塗装をし、十分に乾燥したらもう一度コンパウンド研磨して完成です。
LEDバルブは「長寿命」「省電力」「最大光量までの点灯速度が早い」という特徴を持ち、ハロゲンバルブに比べて光度が向上します。明るい視界になるので、運転中のストレスが軽減され夜道の運転の安全性も向上します。
隣の写真の車両の向かって左側がハロゲンバルブ、向かって右側がLEDバルブになります。
LEDバルブの色温度(ケルビン数)は6000ケルビンになっております。6000ケルビンは視認性とファッション性の両立させるタイプになります。
LEDバルブは日本のメーカーである日本ライティング株式会社の各モデルのLEDバルブ(日本製)と株式会社SPREADのスフィアライトRIZING2シリーズ(日本製)を取り扱っております。どちらかは必ず在庫しております。 LEDバルブの詳細は各社webサイトをご覧下さい。 日本ライティング株式会社webサイト https://nihonlighting.com スフィアライトwebサイト https://www.sphere-light.com
光軸や明るさなどヘッドライトの健康診断する機器は安全自動車株式会社製の最新式ヘッドライトテスター【型式HIL-215】になります(2021年6月1日現在)。 このヘッドライトテスターは光の色味を判断するカラーCCDカメラ採用しています。このカメラの特性を活かしRGB値のバランスからランプの色味を判断することにより、より人の目に 近い解析が可能となります。従来のハロゲン球はもちろんのこと、HID・LEDといった多様化する新光源やZビームなどの配光パターンにも対応しております。
「ヘッドライトが暗くなった気がする」「ヘッドライトを明るくしたい」などヘッドライトの明るさが気になったら、お気軽にご相談ください。ヘッドライトの健康診断を行い、お車の状況に合わせて明るいヘッドライトにするためのリフレッシュ作業のご提案をさせていただきます。
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